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本日の東奥日報に載りました。良かったら読んでね
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重度の障害があっても施設を出て地域の中で自立して暮らすことを実践し、約1年半前に40歳で亡くなった青森市の下山奈穂子さんが書きためていた詩を仲間たちが詩集にまとめ、発行した。タイトルは「私の在(い)る場所」。家族や友人への感謝の気持ち、自らの障害と向き合い続けた日々、切ない恋心…。詩の一編一編から、優しく、強く生きた下山さんの姿が浮かび上がってくる。
下山さんは、筋肉の力が弱くなる筋萎縮症で、日中は電動車椅子に乗り、眠る時は人工呼吸器が必要な重度の障害者だった。30歳の時、「自分の人生は自分で決めたい」と決心。25年間過ごした施設を出て、ホームヘルパーなどの福祉サービスとボランティアの支援により、同市のアパートで一人暮らしを始めた。成人しても施設や家族の元で暮らしていた重度障害者たちに「第三の道」を開く行動だった。
下山さんは自らの経験を生かし、障害者の地域生活を支援する活動をしていたが、肺炎にかかり、2009年12月、帰らぬ人になった。
下山さんと一緒に同市で地域活動をしていた障害者の和田英人さん(48)、浜中智美さん(38)ら友人が遺品を整理した際、下山さんが自分の詩を原稿にまとめ、タイトルや掲載順も決めて出版社と交渉していたことが分かった。「下山さんの思いをかなえてあげたい」と、和田さんら友人6人が中心になって資金を集めて自費出版することにした。
完成した詩集には「飛―幸福を求めて―」から「願い続ければ きっと」まで、32編が収められた。下山さんは施設に入所していた時に詩集「愛してる for You for Me」を自費出版しており「私の在る場所」は2冊目になった。
「詩集には、自由を求めた気持ち、心から愛した人への気持ちがあふれるぐらい詰まっている」と和田さん。一緒に詩集作りを進めた浜中さんや同市の主婦長谷川亮子さん(35)、介護職員水上里紗さん(33)は「本人に代わって詩集を作ることができて良かった。詩集は下山さんが懸命に生きた証しになると思う」と語る。下山さんの家族は「詩集を完成させてくれて、とても感謝している」と話していた。
詩集はA5判83ページで、100部作成した。県立図書館、青森市民図書館などへ置いてもらうという。
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